茶々丸は12歳の狆(ちん)の男の子です。12年一緒に暮らしてきて、「この子は、本当にマイペース」と、毎日のように思います。
今回は、日本犬や狆の性格が、一般にどう言われているのかを調べて、うちの茶々丸と重ねてみました。
日本犬の性格は、どう言われている?
柴犬、秋田犬、紀州犬、四国犬、甲斐犬、北海道犬などの日本犬は、一般に次のような性格だと言われています。
- 忠実で、飼い主に一途: 家族との結びつきが強く、飼い主以外にはなびきにくい
- 独立心が強く、マイペース: 人に合わせるより、自分で判断する傾向がある。洋犬の作業犬に比べて、服従性は高くないとされる
- 頑固で、気が強い: 納得しないことはやらない、嫌なことは強く拒否する
- 警戒心が強く、勇敢: 知らない人や環境には慎重で、番犬気質がある
- 感情を表に出しにくい: 「無口」「表情が読みにくい」と言われる
- 清潔好き: 猫のようだと言われることもある
こうした特徴は、日本犬が古い系統の犬種で、狩猟や番犬として、自分で判断して動く役割を担ってきたためだと説明されることが多いようです。
狆はどんな犬?
狆は、日本で愛玩犬として長く飼われてきた犬種で、いわゆる「日本犬6種」(天然記念物の犬種)には入りません。室内で人のそばにいる犬として育まれてきたので、性格も少し違います。
- 穏やかで、上品
- 猫のようにマイペースで、独立心がある
- 繊細で、飼い主への愛情が深い
- 高いところが好き
- 無駄吠えが少ない
- 「犬らしくない」と言われることもある
鼻が短い犬種なので、暑さや、興奮での呼吸の乱れには、注意が必要だと言われています。
うちの茶々丸の場合
1. 食べ物があれば、何分でも「伏せ」
茶々丸は、食べ物があれば、「伏せ」をいくらでもします。
カフェで、私がトイレに行っている間も、周りの方に「お母さんが来るまで待ってね」と言われて、伏せて待っていて、みんなに褒められました。
ところが、私が食べ物なしで「伏せ」と言っても、絶対にやりません。ソファの上では、自分から伏せているのに、です。
先日は、何度も言って、大喧嘩になりました。涙をため、呼吸が変わってきたので、あきらめました。
調べてみると、犬は言葉の意味より、状況全体で動いているそうです。
茶々丸にとって、「食べ物がないときの、言われた伏せ」は、割に合わないのだと思います。
服従性が低いというより、必要な場面では協力するかどうかを、自分で決める子なのだと思うようになりました。
そして、今回の経験で、大切なことを学びました。犬が嫌がるサインを、見逃さないこと。
涙や呼吸の変化が出たら、そこでやめるのが正解です。伏せは、できなくても、生活には困りません。
2. 外ではいい子
家ではマイペースで強情でも、外ではいい子で、この年齢まで来ました。
カフェでも落ち着いていて、お水を飲む姿を、「上手に飲むのねー」と驚かれます。
3. 鼻が頼り
茶々丸は、食べ物の好みがはっきりしています。
顔を突っ込む野菜や果物と、そむけるものが、とてもはっきり分かれています。
かぼちゃも、個人で育てた無農薬のものは大喜び、市販のものでお腹をこわすこともありました。
食べたものは、12年間、すべて記録してきました。
食材を混ぜず、一つずつ与えているので、何が合わなかったのかを、絞り込みやすいのです。(この話は、また別の記事で、詳しく書く予定です。)
4. 車が大好き
茶々丸は、車が大好きです。
立って、外を見ていたくて、絶対に寝ません。
そのため、長いお出かけのあとは、ぐったりとダウンします。
ソフトタイプのケージに入れても、中から、ファスナーを自分で開けてしまいますし、時間をかけて、天井に穴を開けたこともあります。
外が見たい、という気持ちは、本当に強いのだと思います。
安全のための固定の方法には、尻尾の毛が金具に絡んで大変だった経験もあり、工夫が必要です。
5. 強情は、強さの裏返し
茶々丸は、薬が使えない中で、何度も痛みを乗り越えてきました。
その強さは、強情さと、同じところから出ているのだと、私は思っています。
先代たちと、茶々丸は、まったく違う
茶々丸は、先代の子たちとは、本当にまったく違います。
先代たちは、仔犬のときから、毎日15分、「お勉強」の時間をとっていました。
遊びながら、服従のポーズをさせていました。どこへでも連れていける、お利口さんに育ちましたが、ストレスを与えていたのではないかと、今は後悔しています。当時の子たちが、どう感じていたかは、もう分かりません。
茶々丸には、お腹を出すポーズをさせると、むせてしまいます。そこで、何より「我慢させない」ことを、一番に育てました。
その結果、外ではいい子で、病院でも、先生にお尻を突き出して、体温を測らせてくれます。人を信頼してくれている子なのだと思います。
その一方で、先代たちにはなかった苦労もあります。
- サークルは、よじ登る、飛び越える
- ソフトケージは、ファスナーを開ける
- 具合が悪いときは、一晩じゅう、撫でさせる
どちらの育て方にも、良いところと、大変なところがあります。
犬の性格や、その時々の事情によって、合うやり方は違うのだと、茶々丸に教わりました。
おいしいものを食べて、みんなにかわいがってもらって、長生きしてほしい。それが、いまの一番の願いです。
日本犬・狆の性格と、愛犬を見るときのこと
ここまで書いてきたことは、日本犬や狆によく言われる傾向です。
同じ犬種でも、個体差は大きいので、「日本犬だから、こう」と決めつけすぎないことも、大切だと思います。
- 「言うことを聞かない」のではなく、その子なりの理由があるかもしれない
- 嫌がるサイン(涙、呼吸の変化、固まる、逃げるなど)が出たら、そこでやめる
- 犬種の傾向は、愛犬を理解する、手がかりの一つ
12年間の記録と、毎日の観察が、いちばん確かな情報だと感じています。
まとめ
- 日本犬は、忠実で、独立心が強く、頑固で、服従性は高くないと言われる
- 狆は、穏やかで上品、猫のようにマイペースで、繊細だと言われる
- 茶々丸は、マイペースで、強情で、外ではいい子で、鼻が頼り、車が大好き
- 先代たちは「お勉強」で服従を教え、茶々丸は「我慢させない」で育てた。どちらにも良いところと大変なところがある
- 犬種の傾向は、あくまで手がかり。愛犬のサインを、見逃さないことが大切
これからも、マイペースな茶々丸と、一緒に過ごしていきます。
お読みくださり、ありがとうございます。




