はじめに
先にお断りしておきたいのですが、これから書く内容はあくまで我が家での「推測」です。
茶々丸が実際に農薬に反応していたのかどうか、科学的に証明されたわけではありません。
茶々丸は極端な薬アレルギー体質で、無農薬栽培をされている方々からは「農薬探知犬」とあだ名をつけられたことがあるほど、匂いや薬剤への反応が特殊な子です。
今回の話も、そんな茶々丸だからこそ気づけた、かなり特殊なケースとして読んでいただけたらと思います。
茶々丸はかぼちゃを選ぶ
茶々丸はかぼちゃが大好きです。
ところが、かぼちゃをあげるとお腹がゆるくなることがあり、「うちの子はかぼちゃが体に合わないのかもしれない」と長い間思い込んでいました。
実は「農薬」が関係していた
ところが、無農薬・減農薬のお店で買ったかぼちゃをあげてみると、お腹がゆるくならないことに気づきました。
かぼちゃそのものが合わないのではなく、栽培方法による違いが原因だったのではないか、と考えるようになりました。
かぼちゃ栽培で使われる薬とは
調べてみると、かぼちゃはうどんこ病という病気にかかりやすい野菜だと分かりました。
葉の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが生える病気で、進行すると株全体が枯れてしまうこともあるため、栽培の現場では発病前から予防的に薬剤を散布することが広く行われています。
使われる薬剤(殺菌剤)は、トリフルミゾール、TPN、ペンチオピラドなど何種類もあり、同じ薬ばかり使うと病原菌に耐性がついてしまうため、異なる系統の薬剤をローテーションしながら散布するのが一般的な栽培方法とされています。
つまり、かぼちゃは決して無農薬が前提の野菜ではなく、「病気にならないための薬」が使われることのある野菜だったのです。
他の野菜と比べると、実はどうなのか
ここで気になって、他の野菜との比較も調べてみました。すると、意外な事実が分かりました。
複数の栽培情報を見ると、かぼちゃは病害虫が少なく、大変育てやすい作物とされ、家庭菜園でも人気の野菜として紹介されています。ある農業情報サイトでは、特に病害虫に気をつける必要のない作物とまで書かれており、うどんこ病についても、よほど株が弱らなければ防除の必要はない、という記述もありました。
つまり、家庭菜園レベルでは、かぼちゃは他の野菜に比べてむしろ農薬が少なくて済む野菜という評価が一般的なようです。トマト、きゅうり、いちごなどは、うどんこ病に加えて他の病気や害虫のリスクも高く、栽培期間中の散布回数がかぼちゃよりずっと多くなる傾向があります。
では、なぜかぼちゃ専用の農薬情報がこれだけ細かく整備されているのか。これは、家庭菜園と商業栽培の違いによるものだと考えられます。
- 家庭菜園:多少うどんこ病が出ても株が枯れるわけではなく、収穫量や見た目にそこまでこだわらなければ、無農薬でも十分育てられる
- 商業栽培:出荷用の見た目の均一性や、収穫量を安定させる必要があるため、予防的に農薬散布が行われやすい
つまり正確には、「かぼちゃは薬を使いやすい野菜」というより、「出荷用の一般的なかぼちゃでも、多少の予防散布は行われることがある。
ただし他の野菜と比べると、農薬への依存度は低めの部類」という表現の方が実態に近いようです。
では、どのくらいの頻度で散布されるのか
気になって、さらに調べてみました。頻度は薬剤の種類や地域・気候によってかなり幅があり、「これが標準」という単一の答えはありませんでしたが、傾向は見えてきました。
うどんこ病は、新しく伸びた葉や茎(新梢)の柔らかい部分に感染しやすいという特徴があります。
株が成長し続ける限り、新しい部分は常に「未防御」の状態になるため、一定間隔で繰り返し散布することが前提になっているそうです。
具体的な回数は、登録されている薬剤ごとに上限が定められています。
- パンチョTF顆粒水和剤:2回以内
- ダコニール1000(きゅうりの場合):8回以内(この製品の年間総使用回数は10回以内)
このように、同じ「うどんこ病予防」でも、薬剤によって認められている使用回数はかなり違います。
栽培者は、複数の薬剤をローテーションしながら、シーズンを通して数回〜十数回程度散布するのが一般的なようです。
もう一つ興味深かったのは、多くの薬剤に「使用時期:収穫前日まで」「収穫7日前まで」といった制限が定められている点です。
つまり、収穫の直前やパック詰めのタイミングで新たに散布されるわけではなく、栽培期間中にあらかじめ散布を終えている、というのが基本的な運用のようでした。
かぼちゃは皮が厚く、収穫後もある程度日持ちする野菜なので、栽培期間中に複数回散布された薬剤が、収穫・追熟・出荷までの間にどの程度残るかは、品目や薬剤の性質によって変わってくる部分だと思います。
無農薬・減農薬のかぼちゃで茶々丸のお腹の調子が変わったのも、こうした散布回数の少なさ(あるいはゼロであること)が関係していたのかもしれません。
お料理の先生からいただいた、立派なかぼちゃ
先日、お世話になっているお料理の先生から、立派なかぼちゃをいただきました。
先生いわく、「病気にならない薬使うのよー。それよね、茶々ちゃーん💖」とのこと。
まさに、うどんこ病予防のための殺菌剤のことをおっしゃっていたのだと思います。
いただいたかぼちゃを茶々丸に見せると、顔をつっこむようにして匂いを嗅いでいました。
「無農薬なんだね」と話しかけながら、この子の鼻は本当に正直だと感じました。
まとめ:同じ野菜でも「栽培方法」を疑ってみる
野菜そのものが「合う・合わない」と決めつける前に、次の点を確認してみると、見えてくるものがあるかもしれません。
- 特定の野菜だけお腹がゆるくなる場合、栽培方法(農薬の使用有無)が違う店のものを試してみる
- 無農薬・減農薬と表示されているものと、そうでないものを食べ比べてみる
- 愛犬が自分から匂いを嗅いで顔をつっこむような野菜は、農薬が少ない可能性を疑ってみる
かぼちゃに限らず、うどんこ病はウリ科の野菜(きゅうり、ズッキーニなど)に共通して発生しやすい病気で、同様に予防的な薬剤散布が行われることが多いようです。かぼちゃ以外の野菜でも、同じような反応が見られたら、参考にしていただければと思います。
最後にもう一度お伝えしますが、この記事の内容はあくまで我が家での推測です。
茶々丸が実際に農薬に反応していたのかどうかは、証明されたものではありません。
茶々丸は極端な薬アレルギー体質で、無農薬栽培の方々から「農薬探知犬」とあだ名をつけられるほど、匂いや薬剤に特殊な反応を示す子です。
すべての犬に当てはまる話ではなく、あくまで一頭の特殊なケースとして受け止めていただけたら幸いです。
お読みくださり、ありがとうございます。
本記事は筆者の実体験に基づく記録であり、特定の栽培方法や農薬を批判する意図はありません。農薬は登録制度のもと、安全性が確認された範囲で使用されています。愛犬の体調に異変を感じた場合は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。



