ルノワールが描いた 日本犬狆
この子の名前と 飼い主さんのお話です。
ルノワールが描いた狆
フランス印象派の画家 ルノワール。<1841年ー1919年>
1876年ごろに、2点の狆の絵を描きました。
この絵は、個人所蔵のもの。
これはアメリカのクラーク美術館所蔵です。
この狆の名前
この子の名前は、「タマ」と言います。
日本では、猫によく「タマ」という名前をつけます。
ルノワールのモデル狆の「TAMA」という名前は、それが由来ではありません。
「TAMA」の飼い主
支配飼い主は、チェルヌスキ。<1821年ー1896年>
政治家、金融事業家、美術コレクター。
イタリア ミラノ出身。1848年、ミラノをオーストリア帝国の支配から解放した3人の英雄のうちの一人。その後、フランスに亡命し帰化します。
1871年から2年間、美術評論家で印象派擁護のデュレと、日本など東洋を旅行しました。
大和郡山で狆を買い、連れて帰りました。
「玉」と言う文字
「玉」と言う文字には、美しく小さい、球形をした宝石、という意味があります。「ギョク」と読みます。
この文字には、別の読み方があります。「タマ」です。
美しい仔犬
チェルヌスキは、日本から連れ帰った美しく小さな犬に、「宝石」の意味である「TAMA」と名付けました。
チェルヌスキ美術館
<画像はwikiより>
パリのモンソー公園近くに、彼がコレクションした美術品を展示するチェルヌスキ美術館があります。
<引用>
動画
コメントありがとうございます
1
こんな絵があったとは知りませんでした。印象派って素晴らしいですね。見送って5年経った愛犬をもう一度生き生きと見ているようです。
2
いいお話、ありがとうございます。 ますます、狆愛が深まります。
3
ルノワールが描いた犬は、狆だったのですね。 被毛にややカールがかかっているので、スパニエル系の狩猟犬かと。 ルノワールが狆を描いてたなんて感動です。
お読みいただき、ありがとうございます。