新着記事

狆と歴史

2024/10/3

レア!狆の専門書「狆 犬の遺伝と繁殖」

狆を調べて、茶々丸の飼育に生かす 狆の古い専門書です。「狆 犬の遺伝と繁殖」 県立図書館から借りました。 借り手がいなかったのか、とても良い状態の本でした。処分本にならないように、狆飼いさんたちがお手に取って下さったら、とupします。 今年一番、興奮した本です。 仔犬時代にこの本を持っていたら・・・いえ、その時はわからなかったかも知れません。 10歳になり、狆を調べるようになったからこそ、この本の重みがわかるのだと。 狆と犬、というジャンル分けは、単にお城🏯の犬、ということではない、と実感 ...

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狆と歴史

2024/9/26

マネが描いた日本犬狆(ちん)

モデルはルノワールの狆と同じ子 以前、ルノワールが描いた狆のお話をしました。今回は、マネが描いた狆をご紹介します。  モデルは、ルノワールの狆と同じTAMAです。TAMAは、日本からフランスへ船旅をしただけあって、とても元気な子でした。画家マネは、TAMAを絶対アトリエに入れませんでした。  この絵、下方をご覧ください。日本のお人形が壊されています! 画家マネ 19世紀パリで活躍した画家マネ。1832年ー1883年。代表作は「笛を吹く少年」。   当時、ルノワールやモネら印象派の画家たちは、自然界に黒とい ...

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犬のアレルギー 犬手作り食

2024/9/17

初りんご、これから

    今年初のりんご 毎年、9月中旬のお楽しみは、りんごと栗。 今年の初りんごは「つがる」。 甘さと酸味がしっかりしていて、美味しかったです。 栗は、水に浸して冷蔵庫へ入れました。明日、蒸します。   りんごを食べなかった理由 茶々丸は、昔りんごを食べなかったです。 よその犬たちは、りんごが大好き、と聞くのにおかしいなあ、と。   食べない理由は、農薬でした。   それがわかるのに、時間がかかりました。 そして、茶々丸が食べるりんごを探すのも苦労でした。   茶々丸の仕事は「農薬探知犬」ですからね。(笑 ...

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病気・怪我 犬との暮らし

2024/9/11

犬の歯磨きに苦労する

愛玩犬は歯が命🤭     歯ブラシはこれに戻りました 歯ブラシはいろんなのを試しました。仔犬のときは、トリマーさんに教わって、リネンやガーゼでキュッキュッしていました。 リネンの端切れでこするも、すぐ加えて逃走しました。 歯ブラシは、犬用歯ブラシやヒトの子ども用など、店頭やネットで買いました。どれも咥えて逃走。       結局戻ったのはこれ。人間用歯間ブラシ。ラピス ワンタフトブラシ 日本製。   ラピス ワンタフトブラシ 人間用 日本製     犬用ガムで歯が折れた! 茶々丸の歯は、魚 ...

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病気・怪我 犬手作り食

2024/9/8

2024年8月犬の体調振り返り★8月に止めたもの

  体調 狆のオス 10歳4か月 硬直 神経痛 なし   咳 3回。台風。   逆くしゃみ なし。   胃、お腹の不調 なし。   脱臼、関節炎 後ろ脚があやしいときが二日ありました。 外気温35度、36度の日。それまで夜にエアコンを切っていたのですが、その時から24時間稼働。夜中は「控えめ除湿、25,5度」。 外気温が高すぎると、筋力が低下するのか脱臼しそうになる、と学んだ今年の夏。あなおそろしや。     食べたもの、食材 グルテンフリー継続。 鶏がら、酢、酒、ショウガ、塩、卵、片栗粉、米粉、味噌、醤 ...

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狆と歴史

狆と生類憐れみの令

現代 庶民に飼われている狆

「おしん」

増上寺節分と狆

もうすぐ節分ですね。

東京 芝の増上寺、節分には狆のお練り(パレード)と豆まきがあります。

増上寺には徳川家の墓所があります。狆は徳川家で可愛がられていた犬でした。

狆飼いとして、増上寺節分に参加することは憧れです。今年も随分悩みました。・・が、豪雪地帯の茶々丸地方。毎日雪かきに追われ、丈夫ではない茶々丸を連れ出すのは現実的ではない気がして、今年も見送りです。

狆飼い主さんたちのSNSを楽しみにしています。

 

 

徳川綱吉と生類憐れみの令

狆は、大名家や幕府など、一部の特権階級だけが飼うことができた憧れの犬種でした。

 

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江戸城でも狆は可愛がられていました。

犬公方(いぬくぼう)と言われた徳川綱吉は、一時期200匹の狆を飼育。

狆は、日本犬の中で唯一、室内飼育でブリードされた犬種です。

当時、城の女性たちは、狆を飼うことを遊びとしていました。

江戸城の女性は1000人。

徳川綱吉の研究熱心な性格から、優秀な狆ブリーダーが江戸城にいたと察します。

 

中野の犬小屋

現在の中野に、中野区がすっぽり入るような巨大な犬小屋を作ります。

雄犬と雌犬を分けます。当時でも高価だったヒノキ使用。犬の世話をするスタッフ在中。総費用は現代のお金で120億、税金使用。

当時でもフィラリアはありました。茶々丸はフィラリア予防にヒバ油を使っています。私個人の勝手な妄想ですが、ヒノキ材を使ったのは、犬の疾病予防ではないでしょうか。

 

生類憐れみの令とは何だったのか

半世紀前、私が小学校で習った「生類憐れみの令」は、人より犬が大事、蚊も殺してはならぬという悪政でした。

近年、この「生類憐れみの令」について、全く違う見方が出て来ました。

 

生類 生きとし生けるものすべて

憐れみ 大切にしなさい

 

当時の江戸の状況です。辻斬りは禁止されていたものの、まだ名残はあったようです。子どもを捨てる、病人けが人老人を追い出す、街には犬があふれかえり、人とトラブルが絶えない・・そういう状況を、綱吉はなんとかしなければ、と思ったようです。

 

綱吉は儒教思想です。

綱吉と接見したドイツ人ケンペルは「日本誌」で次のように言っています。

「綱吉は卓越した主君である。生活習慣や芸能、道徳の面であらゆる国の人々をしている。」

 

現代の人や動物を愛護する先駆けの法ではなかったのか と言われ始めたのは、この「日本誌」に書かれていることがきっかけで見直されました。

 

綱吉は犬がそんなに好きでもなかった?

綱吉を考える上で、もうひとつ問題点があります。

犬好きならば、何か犬との微笑ましいエピソードが記録されているはずなのですが・・1個もない!

綱吉は犬が好きではなかった、というのです。omg

それでは、なぜ犬を大切にしたかというと・・綱吉の母親 桂昌院が、僧侶に「どうして綱吉には子どもが生まれないのはどうして?」と相談しました。

僧侶は「前世に犬を殺生したから。犬を大切にしなさい。」と言ったそうです。

この母親ってのがかなりの教育ママ(笑)

 

生類憐れみの令 処罰は

実際どのくらいの処罰があったか、というと、22年で69件。平均すると1年で3件、になります。

地方ではほとんど無視されていた法らしい(笑)

「武士たるもの、庶民の見本であれ。」とされていました。処罰されたのは、ほとんど武家。武士たちにとっては非常に苦々しい法でありました。当時の記録は武士たちによるものです。誇張された記録もあるのでは、という研究者もいます。

 

水戸黄門さまは、綱吉に犬の毛皮を送ったそうです。ぴりっとやりますね、黄門さま。

綱吉の極める性格、やりすぎる性格は、反発を買うものでしたでしょう。

 

しかし、生類憐れみの令のきっかけ、理念は、私が子どものときに教わったものとは全く異なります。

狆を説明するときに「生類憐みの令の・・」と言うと、皆さん「あぁあぁ💖」と思い出してくださいます。それが悪政ではなく、犬オンリーではなく、生あるものすべてを大事にせよ、という壮大な理念があったのだ、と私は思いたいです。

 

動画

お読みくださり、ありがとうございます。

 

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