茶々丸です。
待ちくたびれました。
イヌ🐶のプリン🍮は冷やさなくても良いと思います。写真📷もどーでもいい・・
犬筥(いぬばこ)
三井記念美術館のお雛様展が3年ぶりに開催され、行って参りました。
今年は狆の人形はいらっしゃらず、小さな犬筥(いぬばこ)にお会いしました。
三井記念美術館図録より、大木平蔵氏作品
犬筥は雄雌を一対とし、子どもの枕元に飾られました。
幼児の無病息災を祈る、という意味を持ち、内部に守り札などを納めます。
また、犬が多子、安産であることから、婚礼の際に持参され、ひな壇にも飾られました。
犬張子の源流とされています。
犬張子(いぬはりこ)
犬張子は、犬の形をした紙製の置物です。
邪霊や魔を払うとして、寝所に置きました。
犬と赤い色は、魔を払うと信じられていました。
犬筥は最初、人のお顔でした。
張子になってくると、犬、というより猫のお顔になって来ます。
狆飼い主さんたちに、張子コレクターが多いのは、狆にお顔が似ているからでしょうか (^▽^)
疫病退散させた狆ズのお話
江戸時代「耳嚢」みみぶくろ
旗本・南町奉行の根岸鎮衛(ねぎしやすもり)さんは、江戸時代中期から後期の30年にわたって、街で聞いた色々な話を書き溜めました。
「耳嚢」みみぶくろという雑話集です。
全10巻中、第4巻に狆のお話が載っています。
疱瘡神(ほうそうしん)
天然痘、疱瘡とも言います。
江戸時代、死因の上位を占め、怖れられていた疫病です。
疱瘡は、疱瘡神、という疫病神がもたらす、と信じられていました。藁や葉っぱの上に乗っていて、小さな老人の姿をしています。
栗原さんちの狆ズ
江戸に住む栗原幸十郎さんという浪人は、狆が好きで6匹飼っていました。
奥さんが50歳になって初めて、疱瘡にかかります。
栗原さん宅では、外出もせず、感染症対策にかなり気を付けていたらしいのですが、ご主人が留守のとき、近所の子どもが遊びに来ます。
実はその子は、疱瘡が治ったばかり。知らずに抱き上げたたりして遊んであげたそうです。
その夜、なんだか寒気がしてきて、早めに床につきました。
すると・・・小さなお婆さんが枕元に座り
「我は疱瘡神なり。灯明をつけ、すぐにお神酒とご馳走を備えよ。」と。なんて自己中なババァ(怒)
召使さんたちが急いで準備を始めると、6狆ズがギャンギャン吠えたてます。
疱瘡神は、犬と赤いものが大嫌い!
すると疱瘡神は煙のように消え、いなくなってしまいました。
栗原さんちの奥様は、軽症で済みましたとさ。
飼い主が犬を守る。
犬が飼い主を守る。
大事に育てる、とはそういうことなのでしょうね。
日本史【参考、引用】
谷口研吾先生「犬の日本史」
日本橋 三井記念美術館
【動画】イースターの犬おやつプリン、桜吹雪
お読みくださり、ありがとうございます。